アメジストA・ミニばら10ビーズ

アメジスト【amethyst】
アメジストは２月の誕生石です。紫色のイメージは昔から最も気高い色とされ、宗教的な儀式にも欠かせない色です。日本では聖徳太子が定めた『冠位十二階』の最高位の色でもあります。また、中国では皇帝だけが身につけることを許された色も紫色です。
ギリシャ神話では、アメジストは美少女の化身とされています。
酒に酔ったバッカス（お酒の神）が、今から最初に出会った人を猛獣（ピューマ）に襲わせようとしていた時、ちょうどそこに通りかかったのが、月の女神の女官『アメジスト』だったのです。
バッカスが獣をけしかけ、今にもアメジストが襲われるという時、この惨事に気づいた月の女神がアメジストを一瞬に純白の水晶に変えました。
その後、酔いから覚めたバッカスは自分の罪を反省し、水晶にぶどう酒を注ぎました。
たちまち水晶は透き通った紫色に変わり、美しい紫色の宝石『アメジスト』になったといわれています。
語源となったギリシャ語の『amethystos』は"酒に酔わない"という意味をもち、古代ローマではアメジストから作られた杯でお酒を楽しむことで、お酒からだけではなく人生の悪酔いから自身を守ってくれるという言い伝えが残っています。
キリスト教では『司教の石』と崇められ、宗教儀式の際に用いられ、すべての人々はアメジストの指輪を身につけていたと伝えられています。
アメジストは紫色の水晶の宝石名で和名は紫水晶です。アメジストの紫色の発色原因は、微量に含有された鉄イオンによるものだとされています。アメジストは加熱処理することによって黄色・褐色・緑色に変わり更に加熱すると最後は無色になります。黄色に変色したものは、トパーズと間違える程の美しい宝石になります。色帯構造やムラのある紫色が特徴で、この紫色が深く一様に見られるアメジストほど良質とされています。
天然アメジストの紫色は完全な再現が出来ず、近年まで人工石が作れませんでした。現在は微量の天然放射線などの影響が作用していた事が判明したことで生産が可能になりました。アメジストの結晶は、火山岩や堆積岩の低温熱水鉱脈から産出し六方晶系に属した六角錐の集まりでよく発掘されますが、大きな結晶で発見されるのは珍しいです。特性はクォーツと同じですが他の水晶にはない双晶構造による羽根状インクリュージョンが、アメジストのみ見られます。

鉱物学データ
英名 amethyst
和名 紫水晶
組成 SiO2
色 紫色、結晶により濃淡などあり
光沢 ガラス光沢
条痕色 白色
結晶系 六方晶系
へき開 なし
硬度 7.0
比重 2.65

伝承など
アメジストは、血液の浄化、血液中の毒素を取り除く、解毒作用を高める、あらゆる皮膚病の治療、不眠の解消、などに用いられた歴史を持つ宝石です。

パワーストーン 意味
アメジストは愛の守護石、真実の愛を守りぬく石といった意味を持つ宝石です。素敵な恋人との出会いから、高まりすぎた恋の熱情を抑える意味までの恋愛成就に関する内容が多く含まれています。
またアメジストは持つ人に愛と慈しみの心を芽生えさせ、真実の愛を守るパワーを与えるとされており、恋愛成就をサポートしてくれそうな素敵なパワーストーンです。
他にもアメジストはストレスで疲れた心を癒し、落ち着かせ、穏やかな安らぎを与えてくれるとされています。アメジストのヒーリング効果は非常に強いとされており、心が傷ついてしまった人にはやすらぎのエネルギーを与え、ネガティブになりがちな方にはポジティブな気持ちを与えてくれるとされます。
マイナスエネルギーの浄化、希望の光で心を満たす、インスピレーションを強力に高める、直観力を高める（チャネリングやサイキック能力の開発に良いとされる）にも良いと言われています。
さらにアメジストは創造性を高めたい時に持つと良いともされます。